25歳は本当に「お肌の曲がり角」?
日本においては90年代くらいまでは女性にとって大きな人生の曲がり角になるのは「25歳」とされてきました。
「25ans(ヴァンサンカン)」という女性ファッション誌が刊行されていたり、恋愛小説や恋愛ドラマのタイトルとしてもこの「ヴァンサンカン」は使われています。
25という数字は確かに四半世紀ということで切れがよく、またこのラインを過ぎるとアラサーということになるため女性にとっては年齢的なプレッシャーになるということは確かです。
今では死語同然となっていますが、25歳になっても結婚できない女性のことを「クリスマスケーキ」の売れ残りに例えるようなこともあったくらいです。
しかしこの「25歳で女性は大きく変化する」という説は実は心理的な根拠でしかなく、体全体のサイクルということで言うとそれほど重要な節目ではなかったりします。
江戸時代までは日本における一般的な医学として使用されてきた東洋医学の文献である「黄帝内経(こうていだいけい)」には、「女性は7の倍数、男性は8の倍数で体に大きな変化を迎える」という記載があります。
参考>>http://www.yomeishu.co.jp/x7x8/baisu/
つまりは女性にとって体に大きな変化が起こる大きな節目となるのは7の倍数である「21歳」と「28歳」ということになります。
2つの節目を持つ20代をどう乗り切るか
上記で紹介した「黄帝内経」の内容をもう少し詳しくみていくと、その中には「黄帝内経素問」という「黄帝内経霊枢」というものがありそこには男女それぞれ節目となる年齢にどういった体の変化が起こるかが書かれています。
女性の20代に注目をしてみると、最初の節目になる21歳では「女性の体ができあがる」となっており、次の節目となる28歳では「女性として体が最も充実する」となっています。
最初に紹介した25歳がお肌の曲がり角説によると、女性にとって最も体のピークになるのは24歳ですが実際にはもう3年の猶予があるということになります。
加えて「黄帝内経」が著された頃に比べて随分人の寿命は伸びてきていますので、25歳なんていう年齢はまだまだ女性としてようやく体ができてきたという頃と言ってもよいでしょう。
思春期の頃にはホルモン分泌が過剰になりすぎてニキビやオイリー肌が起こりやすくなってしまっていたところ、20代後半にさしかかってようやく肌が落ち着いてくるので、女性として最も綺麗な時期となるのが20代の終盤ということになります。
しかしそれだけに20代というのは「ほとんどケアをしなくてもそれなりに綺麗に見える」時期となるので、それに油断して手入れを怠っているともう少し年齢が進んだときに痛い目を見ることになってしまうかもしれません。
20代前半と後半でケアの方法を変える
20代といってもまだまだ10代の頃の名残がある前半と、大人の仲間入りをする後半とではかなり肌質も変わってきます。
ですので20代では10年間全く同じケアをし続けるのではなく、体質の変化を感じながらそれに合わせてケア方法を変化させていくということが大切になります。
20代前半では顔の皮脂が多く分泌される人も多いでしょうから、洗顔剤を慎重に選び毎日丁寧に行っていきましょう。
コツとしては無理に洗顔剤やあぶらとり紙で皮脂をこそぎ落とそうとするのではなく、ホルモンバランスが安定する生活習慣や栄養を中心にとっていくことを合わせるということです。
20代後半にはいってくると肌質も落ち着き、以前までのようなしつこい皮脂を感じなくなってきます。
そうしたときには同じ洗顔剤や化粧品を使うのではなく、徐々に肌状態にあったものを使っていくということが大切になります。
特に30代を目前にした時期には「保湿」が重要なケアになってくるので、入浴やパックなどをしながら顔の皮膚から水分が損なわれないようなケアを心がけてください。